老健選び、「病院併設」と「単独型」どっちがいい?現役看護師が見た夜勤対応の違い

看護師お仕事日記

老健選び、「病院併設」と「単独型」どっちがいい?現役看護師が見た夜勤対応の違い

こんにちは😊 三流看護師のぼやき畑管理人です。

ご家族の入所先を探していると、「老健」と一言で言っても実はいろいろなタイプがあることに気づくと思います。

その中でも意外と見落とされがちなのが、「病院併設型」か「単独型(独立型)」かという違い。パンフレットだけ見てもピンとこないポイントですよね。

私は看護師として、病院に併設されている老健と、単独で運営されている老健の両方で働いた経験があります。今日はその現場でのリアルな体験から、「家族が施設を選ぶときに、ここだけは絶対チェックしてほしい!」というポイントを、ゆる〜くお伝えしていきます。

そもそも老健の「併設型」と「単独型」って?

まずはサクッと整理しておきましょう。

  • 併設型:病院の敷地内、または同じ建物内に老健がある形態。医師や他の病棟の看護師とすぐ連携できる。
  • 単独型(独立型):老健単体で建物が独立している形態。近隣の病院やクリニックと連携しながら運営する。

どちらも「老健(介護老人保健施設)」という枠組みは同じ。でも実際に働いてみると、いざという時の医療体制にはけっこう大きな差があるというのが、私の実感です。

病院併設だった頃、実は「守られていた」んだなと今なら分かる

病院に併設されている老健で働いていた頃は、正直なところ、その安心感の大きさに全然気づいていませんでした。「あって当たり前」だと思っていたんですよね。

  • 老健の担当は看護師1人でも、同じ建物の隣の病棟や当直に同じ会社の看護師がいるので、いざという時に応援を呼べた
  • 医師が院内にいるため、状態が悪化したらすぐ報告でき、搬送先の病院も医師が電話でパパッと決めてくれた
  • 介護士さんも年に数回、急変対応やAED・モニター搬入、バイタル測定などの研修をしっかり受けていて、看護師以上に機敏に動けるスタッフもいたほど
  • 救急搬送になっても、誰が誘導するか、誰がどこに待機するかなど、病院らしくきちんと役割分担ができていた
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先生が怖くて怒られる〜💦なんてこともありましたが(笑)、それでも医師がすぐそばにいる安心感は、今思えばかけがえのないものでした。

単独型の施設に移って、まさかのギャップにびっくり

その後、単独型の老健に移って、そのギャップの大きさに驚かされることになります。ここからは、ちょっとリアルな現場あるある話です。

医師が常時いない!
施設の医師は平日も1日は不在、土日はお休みという体制でした。土曜日のみ医師が9時〜16時の間、しかも非常勤のおじいさん先生がヨボヨボしながら来てくれる感じ。

薬がすぐに手に入らない…
近くに薬局がなく、営業時間内に取りに行ける職員がいなければ、体調が悪くても薬が届くのは翌日、土日をまたぐと3日後(月曜日)になることも。

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地味にこれがしんどい…薬待ちの3日間って、患者さんにとっても私たちにとっても長いんですよね。

急変時はほぼ看護師1人でなんとかする
介護士さんからの報告は「体が熱いです」だけで、バイタル測定すらされていないことが多く、看護添書(申し送りの記録)も看護師が一人で書かざるを得ない状況でした。

救急搬送への向き合い方もまるで違った
救急隊にほぼ丸投げの形になり、対応が悪いと嫌な顔をされることも。それなのに日勤帯では「様子を見ましょう」と経過観察が続き、結局医師不在の夜間や休日に容体が急変して搬送、というパターンが目立ちました。搬送すると「利用者が減る」と、まるで看護師が悪者みたいに扱われることも…

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搬送しただけで悪者扱いされるのは、正直つらかったです(涙)

看護師長はいるものの、指示系統がはっきりせず、同じ失敗が繰り返されても特に改善されない――そんな組織文化の違いも肌で感じました。

家族が施設選びで見るべきチェックポイント♪

この経験から、施設を選ぶご家族に「ここだけは聞いてほしい!」というポイントをまとめてみました。見学のときにぜひ質問リストとして使ってみてください。

  • 医師の常駐状況を確認する:毎日いるのか、非常勤なら曜日・時間帯はどうか
  • 夜間・休日の医療体制を聞く:急変時、誰が・どう対応するのか具体的に質問する
  • 提携病院との連携の深さを確認する:単独型でも、同じ法人の病院が近くにあるかどうかで対応力はかなり変わる
  • 薬の受け取り体制を確認する:近隣に薬局があるか、休日・夜間の対応はどうか
  • 搬送実績や対応方針を聞いてみる:「搬送を渋る施設」でないかは、見学時の職員さんの雰囲気からもなんとなく分かるもの

もちろん、単独型だからすべてがダメというわけでは全くありません!同じグループ内に病院がある法人であれば、単独型でも連携がスムーズなケースもたくさんあります。大切なのは、「何かあったときにどう動いてくれる施設なのか」を、事前にしっかり確認しておくことです。

ちなみに、施設選びでは医療体制だけでなく「職員さんの雰囲気」も大事なポイントです。職員目線での施設選びについてはこちらの記事でも詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。

まとめ

病院併設の老健で働いていた頃は当たり前だと思っていた「医師がすぐそばにいる安心感」。単独型の施設に移ってはじめて、その価値の大きさに気づかされました。

ご家族にとっても、「何かあったときにどれだけ早く、確実に対応してもらえるか」は、大切な人の命に関わる重要なポイントです。施設見学の際は、パンフレットだけでなく、ぜひ医療体制について具体的に質問してみてくださいね😊

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