派遣でいくつもの介護施設を経験して
気づいた「これ、無駄じゃない?」

派遣で色々な介護施設に入らせてもらっていると、施設ごとにルールは違えど、共通して「これ、時間かけてる割に意味あるのかな」と感じる場面によく出会います。
人手不足で時間がないと言いながら、実は現場のやり方そのものが余計な時間を生んでいる、ということも少なくありません。今回は、実際に感じた4つのポイントをまとめてみます。
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排便記録、3か所に書く必要はほんとうにある?
排便コントロール表は、多くの施設でかなり重視されています。おそらく施設内で一番職員が気にしている記録項目ではないでしょうか。
ただ、「記入漏れがあると困るから」という理由で、排便の記録を書く場所が増えていくケースがあります。気づけば同じ情報を3か所くらいに書くようになっていて、結局、人手不足で時間がない中では、その3か所のどこかに書き漏れが出てしまう。
本来は24時間シートに記入する仕組みになっているはずなので、そこ一か所にまとめれば漏れも起きにくいはずです。書く場所を増やすほど「漏れ対策」のつもりが「漏れの原因」になっているように感じます。
下剤を投与したかどうかの確認も同じで、記録が分散していると「これ、もう投与済みだっけ?」を確認するのに毎回時間がかかります。
ここも記録を一本化するだけで、確認の手間はかなり減るはずです。
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飲み物の準備時間、そんなに厳密に決める必要ある?
お茶を作る時間が施設ごとに決められていることがありますが、正直、やかんに沸かしたまま置いておくのと、コップに注いで置いておくのとで、そこまで大きな差があるとは思えません。
「あたたかいうちに」「冷たいうちに」を重視しているわけでもなさそうなのに、時間だけが厳密に決まっていることがあります。何か施設ごとの事情があるのかもしれませんが、もしそうでないなら、時間に余裕がある時に準備して、布巾をかけておく程度でも大きな支障はないのではないかと思います。
決められた時間に縛られて他の業務を後回しにするより、手が空いた時にまとめてやる方が、結果として全体の効率は上がる気がします。
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食事介助、「その日食べられそうなら食べさせる」でいいのでは
食事介助は一番慎重になるべき部分ですが、それでも感じることがあります。食べにくそうな方に無理に時間をかけて食介するより、食べられそうな日はしっかり食べさせて、難しい日は水分やクリミールのような高カロリー飲料で補う、という柔軟さがあってもいいのではないかと思います。
特に、派遣で初めて入った施設で、いきなり嚥下不良の方の食事介助を任されるのはかなり危険です。その方の癖や状態を把握できていない状態での食介は、窒息や誤嚥のリスクを考えると避けたい場面です。
1日3食のうち1食食べられないことがあっても、それだけで大きな問題になることは基本的にはありません。無理に食べさせることを優先するより、安全を優先する判断があってもいいはずです。
(もちろんこれは現場での実感であって、医療的な判断は個々の状態や医師・管理者の指示によるべき部分です。)
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結局、「統一ルールがない」ことが一番の根っこかもしれない
ここまでの3つに共通する根っこは、たぶんこれです。職員一人ひとりが悪いわけではなく、「これでいいはず」と各自の判断でやり方を選んでいて、それを揃える統一ルールがないことが多いように感じます。
誰かは3か所に排便記録を書き、誰かは時間ぴったりに飲み物を作り、誰かは食介に時間をかけすぎる。それぞれが自分なりに丁寧にやっているつもりでも、全体で見ると無駄や記入漏れにつながってしまっているように思います。
小さいルールを1枚にまとめて朝の申し送りで共有するだけでいい
実際、同じ建物でも2階と3階で派遣勤務をした時に、やり方が違うことがあり、戸惑うことがありました。物品の置き場所も違えば、薬チェックのサインをする部署としない部署があったり、ポータブルトイレの掃除も水に浸けておく派とすぐ洗って戻す派に分かれていたり。フロアが変わるだけでこれだけ勝手が違うと、正直戸惑います。
手順が大体同じような作業であれば、以前来た時と同じことをやればいいため、私の仕事の効率も自然に上がります。このことによって、他にできる時間が増えるため、派遣依頼先も助かるのではないかと思います。

人手不足を人を増やすことだけで解決しようとするより、まず「今のやり方に無駄がないか」を見直す方が、現実的で即効性があるのではないかと思います。


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