施設選び 施設職員目線で選択してみた

親をあずける施設選び

 

それぞれの家族で理由があると思いますが、施設に親をあずけるにあたっては色んな心配があると思います。
沢山施設があるのに入れない、家でどうしても見る人がいない、1人暮らしで生活が厳しくなってきている、料金が問題、用事のある日だけ入所させたいなど。希望にぴったりの施設が見つかるのはなかなか難しいことです。どこを一番の重要点にするかで、施設選びの方向性が決まります!
介護保険を使用して入れる施設の一般的な施設で比較していきます。

3つの施設

介護老人保健施設(老健)
要介護1以上で、病状が安定していて入院・治療の必要がない方が対象です。在宅復帰を目指すリハビリ中心の施設のため、入所期間は概ね3〜6か月と短期が基本(長期化するケースもあります)。医師常駐・看護師24時間体制のため、胃ろうや酸素療法など医療依存度が高い方も比較的受け入れやすいですが、内服薬が多い方や高額な医療処置材料が必要な方は入所できないこともあります。

特別養護老人ホーム(特養)
原則として要介護3以上が条件です。対象は65歳以上で要介護3以上の認定を受けている方、または40〜64歳で特定疾病により要介護3以上と認定された方。

ただし要介護1・2でも「特例入所」として認められる場合があります。認知症により日常生活に著しい支障がある、単身や家族の支援が得られず在宅生活が困難、など「やむを得ない事情」を市区町村が認めたケースが対象で、この特例制度は平成27年(2015年)の要介護3以上への限定と同時に導入されました。

ショートステイ(短期入所)
要支援1・2、要介護1〜5のいずれかの認定を受けた65歳以上の方(40〜64歳で特定疾病の場合も対象)が利用できます。老健などが提供する短期入所療養介護は1泊2日〜最長30日まで、要介護度に応じた利用限度日数の範囲内で利用可能です。

共通して、実際の申込みは各施設への直接相談に加え、市区町村の窓口や地域包括支援センターでも相談できます。

申し込みで一番大切なことは…
早めに書類を書いて申し込んでおくのが重要!それも一か所だけでなく、何か所かいいなと思っている施設があれば、とりあえず早めに申し込む。迷っているうちに順番が遅くなったりするので。

3施設の料金比較(いずれも介護保険1割負担・要介護3を目安とした自己負担額)

施設選びで一番問題になるのが料金ではないでしょうか⁈
最近はほとんどがユニット式になっているので、料金は一番高い金額で予算を考えておいた方がいいかも。
多床室がある施設は、年数がたっている施設が多く、ユニット式に比べると少し古く感じるかもしれません。

施設 月額費用の目安 居室タイプによる差 想定利用期間
老健(介護老人保健施設) 約8万〜15万円 多床室7.8万〜8.7万円/ユニット型個室12.6万〜13.5万円 3〜6か月程度(短期・リハビリ目的)
特養(特別養護老人ホーム) 約5万〜15万円 多床室が最安、ユニット型個室は上限に近い 長期(終の棲家として想定)
ショートステイ 1日2,500円〜8,000円程度 老健のショートステイの方がやや高め(3,000〜8,000円/日)、特養系は2,500〜6,000円/日 数日〜最長30日

補足すると、いずれも費用は介護サービス費に居住費・食費が加わった額で、要介護度が上がるほど、また個室になるほど高くなります。特養は多床室中心で費用を抑えやすく長期利用向き、老健は医療・リハビリが手厚い分やや割高、ショートステイは日割り計算のため短期利用に向いています。低所得世帯には居住費・食費の減免制度(特定入所者介護サービス費)がいずれの施設にも適用される場合があります。

Sources:

利便性

家族目線で見た「立地・通いやすさ」のポイントをまとめます。

まず自宅や職場から無理なく通える距離であることが基本です。目安として片道1時間以内とされることが多く、入居後も衣替えや差し入れ、施設の運営懇談会など面会の機会は意外と多いため、家族が負担なく通えるかどうかが長続きする介護生活のカギになります。

アクセス面では、公共交通機関を使う場合は最寄り駅からの距離やバスの本数、車を使う場合は周辺の駐車場の有無を確認しておくと安心です。

また施設そのものだけでなく周辺環境も重要で、近くにスーパーや病院、公園があるか、落ち着いて過ごせる治安の良いエリアかどうかも、家族が訪れた際の安心感につながります。

こうした「近さ・通いやすさ」は、費用や設備と並んで家族目線の施設選びで重視されるポイントの一つです。

あとは…施設で転倒することは時々あります。体調不良になることもあります。受診など行く際に、すぐに施設に行けたり、病院受診に行けたりすることも大切な条件の一つになります‼

 

施設の観察ポイント

施設自体を見る際に家族目線で重視したいポイントをまとめます。

まず清潔さです。トイレの便器や洗面台の汚れ具合、廊下や共用スペースの清掃状況は、日々のケアの丁寧さを映す分かりやすい指標になります。居室や浴室まで見せてもらえるなら、そこも合わせて確認すると安心です。

次に職員の対応と質です。見学は昼食の時間帯がおすすめで、入居者が一堂に会するため普段の雰囲気や活気が最もよく分かります。スタッフが余裕を持って対応できているか入居者を見下ろすような態度をとっていないか、言葉遣いが乱暴になっていないかなどは、実際の介護の質を映しやすいポイントです。

食事の内容も大切な確認項目です。メニューにバリエーションがあるか、温かいものが温かい状態で提供されているかは、日々の生活の質に直結します。

医療体制については、嘱託医の訪問頻度や協力医療機関との連携、緊急時の対応手順を具体的に聞いておくと安心です。夜間の職員数や資格、看護師・リハビリ専門職の配置状況によって、入居後に受けられる医療やリハビリの内容が変わってきます。

自分の親が大切にされているかどうかは、家族から見て一番重要なことです。
高齢者の方は、多少の疾患を抱えていることが多く、中には症状の強い方もいます。そのため、無下な対応はせず、利用者一人一人に寄り添った丁寧な対応がとても大切です。

施設によって運営体制は異なりますが、職員が少ない中でも、利用者を大切にする姿勢がしっかり根付いている施設は、職員の対応にも現れます。見学の際は、職員の声掛けや対応、困りごとがあった際の説明や対応が丁寧かどうかも確認するのも重要。
ご家族が安心して任せられるように、気になることや確認したいことは、遠慮せず相談しましょう。

これらは「立地の近さ」と並んで、家族が納得して施設を選ぶための基本チェック項目になります。

まとめ

一番のポイントは、無事に施設での生活を送ることができるかだと思います。ご自宅での生活が難しくなり、施設での生活を選ばざるを得ない方も少なくありません。
だからこそ、本人もご家族も遠慮しすぎる必要はありません。気になることや困ったことがあれば、その都度施設や職員に相談し、自分たちの思いを伝えることは大切です。お互いに話し合いながら改善していくことで、利用者にとってより良い生活環境につながっていくと思います( •̀ ω •́ )y

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